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保護者の方へ

保護者の方へ1私たちは、Alternative School(オルタナティブスクール=『窓際のトットちゃん』に 出てくるようなもうひとつの学校)の運営を通し、たくさんの子どもとご家族と接してきました。
それも、不登校、高校中退といった緊急避難として訪れる方も決して少なくはありませんでした。
そうした経験から、それまで気がつかなかったこと、見えなかったことが見えてきました。そして、金銭的、物質的豊かさより「心の豊かさ」こそが、何よりの「幸せ」なのではないかと確信いたしました。「なんだ、そんなこと当たり前だろ」とおっしゃる方も多いかもしれませんが、では、実際に自分たちは、そのように行動をしているのでしょうか?世間体を含めた社会の呪縛の中で、気がつくと「常識的」と言われる行動を取ってはいませんか?


保護者の方へ2以前、幼児教育で出会った親子の出来事ですが、いわゆる「お受験」(小学校受験)ではなく本当の情操教育を求めスタートした教室がありました。しかし、その教室に入塾されるかなりの方は、「お受験」を前提として来ていたようです。
ある素敵な母娘の場合、お母さんは最初は受験目的ではなく、純粋に我が子の成長を喜ばれる方でしたが、周りが受験するさまを見て力試しのつもりで特に意識せず、娘さんに有名小学校を受験させてみました。結果、合格しなかったのですが、来塾された折、母娘別々の部屋で先生とお話をしていましたら女の子が急に泣き出してしまいました。
受験に失敗したことを泣いていたのです。しかし、よくよく話を聞いてみると「お母さんが可哀想」と言って泣いていたのです。
お受験ママでもなかったお母さんは真っ青になってしまいましたが、結果、考えてみると娘の成長を喜ぶ母の姿が、その女の子にとっては一番の励みになっていたのです。
「お母さんを喜ばせたい」一心で受験した結果うまくいかず、悲しんだ例です。
しかし、このような小さな子の例は繰り返されるうちに大きな錯覚が起こってくるのです。それは、この小さな女の子のように、例えば「良くできる、素直な、良い子」というその子のイメージを自分だと思いこみ、自分、保護者、世間が一緒になって「虚像」を創り上げ、一生懸命に演じ続けているのです。人それぞれの成長過程によって、早熟もそうでない場合も、思春期の感情の起伏も全て、その時その時の、間違いなくその子自身なのです。しかし、創り上げられた虚像に縛られ、現状からのズレに本人も周りも苦しんでいるように思われます。我々のAlternative Schoolでは、先ず「あるがままを受容する」ことから始めました。
そこから、これからどうしたいのか、どうするのかを一緒に考えて行きます。本当の自分を見つけられた時、その子は驚くほどの輝きを放ちます。
また、我が子の変身を目の当たりにし保護者自身の価値観も大きく変わっていきます。
卒業式によく保護者の方々から、「この子のおかげで人生観が楽になりました」と言われます。きっと、この保護者の方々も社会の呪縛から「卒業」してくださったのだと思います。


保護者の方へ3みなさんのお子さんにとって一番必要なことは何でしょうか。
きっと、このページを読まれる保護者や先生方にとっては、その子にとって必要な「環境」を作ってあげることだと思います。世間体ではなく、社会に巣立つ前の予行演習の一番大切な時期です。全日制高校だけが決して「学校」ではありません。
なりたい状態になるための「育ち環境」を「学校」として一緒に考えてみませんか。




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